第3回 研究大会
1.大会趣旨
介護保険がスタートし3年目も半ばを過ぎ、介護保険料や介護報酬の改訂に向けた作業が進められています。また、社会福祉法成立に伴う第三者評価、苦情解決あるいは法人の情報開示なども着実に進められています。そして来年度からは,障害者福祉の領域などでの支援費支給制度の開始や地域福祉計画の策定作業なども日程にのぼっています。
こうした福祉や介護のさまざまな局面で,情報化が意識され情報技術が導入されてきています。このことは、本学会の設立主旨にあるように、「新しい福祉・介護のあり方を構築していくうえで情報化は不可欠な取り組みとなる」という点では正しかったということができますが、まだまだ、その具体的展開方策は、それぞれの取り組み現場で確立され展望されているとは言えないように思われます。
そうした状況下で、介護保険における情報化は比較的進んでおり、まだまだ課題は山積されているとはいえ、ある程度軌道に乗ったとも受け取れますが、一方で、第三者評価、苦情解決、法人の情報開示などの局面での情報化については、まだまだ手探りの段階であると言えます。
そこで、『福祉介護情報提供の新段階』をテーマに、これまでの到達点、現状と課題、今後の方向性などについて、関係各位の経験を共有し、ともに考えるため、以下の要領で第3回研究大会を開催することになりました。
本大会は、東京都において福祉サービスの情報ネットワークの開発や第三者評価システムの構築に取り組んでいる東京都高齢者研究・福祉振興財団と共催することとなりました。
多くの現場実践関係者の積極的な参加を期待しています。
2.テーマ
「福祉介護情報提供の新段階
~第三者評価、苦情解決、情報開示は新しい福祉の地平を切り開くか~」
3.主催
日本福祉介護情報学会/東京都高齢者研究・福祉振興財団
4.日時
2003年1月25日(日) 10時00分~17時00分
5.会場
東京都高齢者研究・福祉振興財団【会場:多目的室】
■住所:〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ15階
6.プログラム
9:30~10:00 受付開始
10:00~12:00 自由研究発表
12:00~12:45 昼食
12:45~13:15 学会総会
13:15~13:30 主催者挨拶【日本福祉介護情報学会代表理事/立教大学 高橋紘士氏】
13:30~14:30 記念講演【日本公認会計士協会常務理事/新日本監査法人代表社員 宮内忍氏】
「福祉経営と情報 ~情報提供、情報開示、第三者評価を考える~」
14:30~14:45 休憩
14:45~16:45 パネルディスカッション
「福祉介護情報提供の新段階
~第三者評価、苦情解決、情報開示は新しい福祉の地平を切り開くか~」
■利用者の立場から:大島眞理子氏【シニア・ライフ・アドバイザー/老テク研究会】
■施設経営の立場から:廣江研氏【よなご幸朋苑】
■第三者評価支援機関の立場から:飯村史恵氏【東京都高齢者研究・福祉振興財団】
■情報システムの立場から:田端光氏【社会福祉・医療事業団】
【コーディネーター】生田正幸氏
17:00~ 懇親会