1.大会趣旨

　日本福祉介護情報学会では、社会福祉基礎構造改革などに見られる社会福祉の新しい潮流に対して、情報技術はどのようなサポートができるのか、あるいは福祉情報論の見地からどのように考えたらよいのかなどについて、これまで多角的に検討してきました。

　ご承知のように、介護保険制度の見直しを2005年４月に控え、地域における介護サービスの提供体制（＝地域ケアシステム）を、どのように展開していくのかについて議論と検討が進められています。また、ケアをめぐる地域格差が各地で拡大し、保険者である地方自治体の姿勢、利用者である被保険者の問題意識、事業者のあり方をはじめ、それぞれの地域の取り組みに注目が集まっています。

　一体、地域ケアは、今後、どのようにあるべきなのでしょうか。そして、地域ケアの基盤として不可欠の役割を担っている情報システムとＩＴは、どのような方向をめざすべきなのでしょうか。また、地域における福祉情報のマネジメントは、いかに為されるべきなのでしょうか。それぞれの地域の特性を活かした地域ケアと、それを支えるための情報システムやＩＴのあり方、すなわち地域における福祉情報化のあり方が、改めて問われていると考えられます。

　そこで、日本福祉介護情報学会では、「地域ケアを支える情報システムとＩＴの未来」をテーマに、これまでの到達点、現状と課題、今後の方向性等について、関係各位の経験を共有し、ともに考えるため、以下の要領で第５回研究大会を開催することに致しました。今回の研究大会は、本学会としては初の東京圏を離れての開催となります。岩手の地域性を活かした個性豊かな研究大会として、多様なプログラムが予定されておりますので、多くの方々の積極的な参加をお待ちしております。

2.テーマ

　「地域ケアを支える情報システムとＩＴの未来」

3.主催

　日本福祉介護情報学会

4.開催校

　岩手県立大学

5.日時

　2004年11月6日(土)　10時30分～17時15分

6.会場

　岩手県立大学【主会場：講堂・共通講義棟１階】

■住所：〒020-0193　岩手県岩手郡滝沢村滝沢字巣子152-52

　■電話：019-694-2376

　■FAX：019-694-2301

　　■E-mail：jissi@ml.iwate-pu.ac.jp

7.プログラム

　10:00～　受付開始(共通講義棟入り口)

　10:30～12:00　自由研究発表(共通講義棟　講義室101)

　12:00～12:45　昼食

　12:45～13:15　学会総会

　13:15～13:20　休憩

　13:20～13:30　開催校挨拶(岩手県立大学社会福祉学部長 細江達郎氏)

　13:30～15:00　鼎談「これからの福祉～科学と文化の交差点～」

　　　　　　　　　■西澤潤一氏(岩手県立大学学長)

　　　　　　　　　■熊坂義裕氏(岩手県宮古市長)

　　　　　　　　　■高橋紘士氏(立教大学教授・学会代表理事)

　15:00～15:10　休憩

　15:10～17:15　シンポジウム「地域ケアを支える新たなテクノロジーと文化」

　　　　　　　　【話題提供者】

　　　　　　　　　■遠野市

　　　　　　　　　■川井村社会福祉協議会

　　　　　　　　　■(株)ワイズマン

　　　　　　　　　■(株)モリーオ

　　　　　　　　　■(株)東日本電信電話岩手支店

　　　　　　　　　■いわて福祉ＧＩＳ

　　　　　　　　　■シニアネットリアス

　17:15～　閉会

　17:30～　懇親会(岩手県立大学食堂2階)

8.開催要綱/参加および自由研究発表の申込用紙

・日本福祉介護情報学会 第5回研究大会 開催要綱(PDF)

・日本福祉介護情報学会 第5回研究大会 大会プログラム(PDF)