第17回 研究大会
【最終更新日:2016年12月5日】
1.大会趣旨
日本の社会保障体制は、社会保障の充実・安定化ための安定財源確保と財政健全化の同時達成を目指すために2012年8月に成立した関連8法案による社会保障と税の一体改革をはじめとし、2015年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太方針)と連動しながら、その改革が進められています。
これまで本学会では、医療・介護情報の機微性や、これによってICT化が阻害されてきたことを踏まえつつも、学習会や研究大会を通じて、医療・介護分野における個人情報や介護領域における新たな情報活用の在り方として注目を集めている介護キャリア段位制度をトピックに研究を深めてきました。このような取り組みを踏まえ、2018年度に診療・介護報酬同時改定が予定される中で、社会保障制度の持続可能性に係る地域包括ケアシステムの構築や情報、そしてイノベーションをキーワードに据えた研究大会のテーマを設定しました。
本研究大会では、開催校である兵庫県立大学と共催で、2部構成の講演・シンポジウムを企画しています。第1部では、国がすすめてきた社会福祉法人の財政規律の健全化に伴う監査の義務化に関連した「会計専門職業人育成の課題」をテーマとしたシンポジウムが実施されます。このシンポジウムでは、今後、社会福祉法人における財務に関わる情報の透明性が担保されねばならないことが論議される予定です。
次いで、第2部では、「介護・医療、福祉分野におけるイノベーションの創出」をテーマとして講演・シンポジウムを実施します。今日、介護・医療や福祉という労働集約性が高い分野におけるイノベーションの創出には、人材に関する抜本的な改革が必要と考えられています。とくに介護分野では「介護キャリア段位制度」の利用がすすめられています。この制度では、介護サービスの利用者側にとっては、サービスが透明化され、これに関する情報が職員間および利用者側の関係者に共有化できるというメリットがうまれます。また、介護職員側には、自らの介護技術レベルが患者の状態に適合しているかの評価を受けることになるので、これまで透明化しにくかった患者の状態情報と職員の技術レベルの情報が蓄積されることになります。これらのことは、結果的に介護職員の処遇におけるキャリアパスが明示化されることにつながることが期待されています。さらに、これらの取り扱いに際しては、当然ながら新たな情報システムの構築が必須となってくることが予想され、このことがイノベーションを生み出す契機となると考えられます。
このようなことを背景とし、介護・医療、福祉分野のイノベーションの創出のきっかけとして介護キャリア段位制度がどのような意味を持ちうるかについて、政策担当者や介護キャリア段位制度に係わる実践者・学識経験者などを迎え、協議することを目的とします。
多くの会員の皆様が参加し、活発な議論となることを期待しています。
2.テーマ
「介護・福祉分野におけるイノベーションの創出にむけた情報活用~地域包括ケアシステム構築を見据えて~」
3.主催
日本福祉介護情報学会
4.開催校
5.日時
2016年12月10日(土) 10:00~17:30
6.会場
兵庫県立大学神戸商科キャンパス【主会場:三木講堂】
・主会場:C104教室(教育棟Ⅰ1階)
・自由研究発表会場:C104教室、C105教室(教育棟Ⅰ1階)
7.プログラム
9:30~ 受付開始
10:00~12:05 自由研究発表
12:10~12:55 学会総会
13:00~13:10 第1部 開会挨拶
兵庫県立大学大学院 教授 林昌彦氏
13:10~14:30 開催校企画シンポジウム
【テーマ】
・会計専門職業人育成の課題
【シンポジスト】
・「会計国際化をめぐる諸問題(公会計含む)」
林俊行氏(日本公認会計士協会兵庫会 会長)
・「社会福祉法人における会計監査の課題」
福井剛氏(日本公認会計士協会兵庫会 公会計委員長)
14:40~14:50 第2部 開会挨拶
日本福祉介護情報学会 代表理事 高橋紘士氏
兵庫県立大学大学院 教授 小山秀夫氏
14:50~15:50 基調講演 「厚生労働行政におけるイノベーションの創出のための戦略」
※元厚生労働省 雇用均等・児童家庭局長 香取照幸氏
15:50~16:00 休憩
16:00~17:30 シンポジウム
【テーマ】
・介護・医療、福祉分野におけるイノベーションの創出
【シンポジスト】
・広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻 教授 原口恭彦氏
・一般社団法人シルバーサービス振興会 事務局長 久留善武氏
・医療法人敬英会 理事長 光山誠氏
【コーディネーター】 筒井 孝子氏(兵庫県立大学大学院 教授・学会理事)
【コメンテーター】 小山 秀夫氏(兵庫県立大学大学院 教授)
17:30~ 次回研究大会について
18:30~ 懇親会 ANAクラウンプラザホテル神戸 4F ザ・バー
8.参加申し込み
【参加対象】
・本学会会員にかかわらず、関心のある方であればどなたでも参加できます。
【申込方法】
・「参加申し込み」書に必要事項を記載し、電子メールで大会事務局(taikai2016@jissi.jp)までお申し込み下さい。
※懇親会に参加される方は必ず事前の参加申し込みを大会事務局までお願いいたします。
9.参加費
【大会参加費ついて】
①会 員(一般) 2,000円 ②会 員(学生) 1,000円
③非会員(一般) 5,000円 ④非会員(学生) 2,000円
※法人会員は2名まで一人2,000円、3名目からは一人5,000円となります。
※当日会員申込をした場合は、暫定会員として会員と同じ参加費になります。
※参加費は大会当日、受付にてお支払ください。事前の振り込みなどは受け付けておりません。
※今回は開催校との企画の共催上、午後から参加された方については、参加費を徴収しません。
【昼食について】
今回の大会は予約制でのお弁当販売を予定しています。大会参加申し込みと併せて大会事務局までお申し込みください。なお販売価格はドリンク付きで1,000円を予定しています。
大会当日は、食堂で食事をとることも出来ます。飲み物は食堂前に自動販売機が設置されております。
【懇親会について】
(1) 会場:ANAクラウンプラザホテル神戸 4F ザ・バー
〒650-0002 神戸市中央区北野町1丁目 TEL:078-291-1272(代表)
(2) 費用:一般 5,000円 学生 4,000円
(3) 参加申込:必ず事前の参加申込を大会事務局まで行ってください。
10.自由研究発表
自由研究発表を希望される本学会会員は、以下の要領でお申し込みください。
(1)一件の自由研究発表の報告時間は、発表20分間、質疑10分間、計30分間です。
※自由研究発表の数によって、多少変更する場合があります。
(2)資格
本学会会員に限ります(共同研究発表者も含めて会員である必要があります)。
※発表を希望される非会員の方は、11月10日(木)必着にて会員申込手続きを済ませてください。
※入会申し込み用紙を学会ホームページより入手し大会事務局までご送付ください。
(3)申込方法
希望者は「自由研究発表申込用紙」に必要事項を記入の上、11月3日(木)までに大会事務局(taikai2016@jissi.jp)までお申込ください。
(4)「自由研究発表要旨」の提出
自由研究発表要旨は、所定の様式に基づいて、A4版2枚以内(図表を含む)で作成し、11月10日(木)必着までに大会事務局へ送付してください(お送り頂いたものを、そのまま製版いたします)。
(5) 使用できる機材
会場ではパソコン・DVDが利用可能です。パソコンのOSはWindows 10、プレゼンテーションソフトはMicrosoft Office Power Point2013です。発表用のファイルは事前に大会事務局宛に電子メールで送っていただくか、DVD/CD-ROM、またはUSBメモリーに入れてご持参ください。念のため、ファイルは複数の媒体でご準備ください。なお、持ち込みのパソコンは接続不能の場合がありますので、念のため発表用のデータを記録した媒体(CD-ROMやUSBメモリなど)もご持参ください。
上記の機材をご利用の方は、自由研究発表開始の15分前(9:45)までに入室し、機材操作等の確認を行ってください。
11.宿泊
■宿泊、列車・飛行機チケット等についての斡旋は行っていません。
※宿泊の場合、三宮駅周辺は混み合いますので、早めの予約をお勧めします。
12.問い合わせ先
【重要】本研究大会に関する連絡はすべて大会事務局までお願い致します
■大会事務局:兵庫県立大学神戸商科キャンパス 筒井研究室(日本福祉介護情報学会 第17回研究大会事務局)
■住所:〒651-2197 兵庫県神戸市西区学園西町8-2-1 研究棟ⅡB317
■TEL:078-794-7075
※担当者不在の場合はご回答に時間を要する場合もありますのでご了承ください
(E-mailの連絡をお勧め致します)
■E-mail:taikai2016@jissi.jp
※第17回研究大会に関するお問い合わせは、上記の大会事務局に原則としてE-mailにてお願い致します。
大会当日のみの緊急連絡先は 070-6651-2758(大会事務局)です。
13.開催要綱/参加および自由研究発表の申込用紙
・日本福祉介護情報学会 第17回研究大会 プログラム(PDF)
・日本福祉介護情報学会 第17回研究大会 プログラム(WORD)