第11回 研究大会
1.大会趣旨
少子高齢化がもたらす極めて大きな困難が、いよいよ現実のものとして私たちの前に立ちはだかりつつあります。社会保障、介護、福祉、医療、保健をめぐる状況は深刻の度合いを増す一方であり、政治・経済の不調とも相まってあるべき対応の行方が見失われがちです。
今大会では、これら山積する課題の中から、高齢者介護サービスのあり方に焦点を絞り、ICT化・情報化の可能性と課題について議論することで、問題意識を整理するとともに、福祉・介護分野におけるICT化・情報化の今後のあり方について、改めて認識を深めたいと考えています。
ご承知のように、介護保険制度が導入されて10年が経ち、現在、2012年度の抜本改正を視野に議論が進められています。この間の急激な高齢化の進行にともなう利用者増と重度化による費用の拡大は著しく、財源の確保が喫緊の課題となっていますが、保険料の引き上げや公費負担の拡大には限りがあることから、サービス提供=利用のさらなる効率化を迫られることは必至と考えられます。
一方、2010年6月に公表された政府の「新成長戦略」に見られるように、医療・介護・健康関連産業を、高い成長と雇用創出が見込める「成長牽引産業」として位置づけ、積極的な振興を図ろうとする動きも本格化しつつあり、経済産業省の「医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出調査事業(医療・介護周辺サービス産業創出調査事業)」など、限られた社会的資源の効率的な活用のあり方を模索しようとする取り組みも進められています。
より効率的で安定した高齢者介護サービスのためにICT化・情報化は、いかにあるべきなのか。さらには、効果的で質の高いサービスを実現するには何が必要なのか、先進事例に学びながら議論したいと思います。
2.テーマ
「福祉・介護の実践としての情報の活用~高齢者介護サービスの効率化と安定化~」
3.主催
日本福祉介護情報学会
4.開催校
5.日時
2010年12月12日(日) 10時30分~17時30分
6.会場
関西学院大学【大阪梅田キャンパス アプローズタワー10階1004教室】
■住所:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19-19
■電話:06-6485-5611
7.プログラム
10:30~ 受付開始
10:35~12:45 自由研究発表
12:45~13:30 昼食
13:30~14:00 学会総会
14:00~14:10 休憩
14:10~14:50 基調講演
14:50~15:00 休憩
15:00~17:15 シンポジウム「福祉・介護の実践としての情報の活用~高齢者介護サービスの効率化と安定化~」
17:15~17:30 事務局より連絡・閉会あいさつ
18:00~ 懇親会