代表理事挨拶
日本福祉介護情報学会は、2000年6月の設立以来、福祉・介護分野における情報技術の活用を通じて、科学的根拠に基づく支援の充実を目指して活動してまいりました。これまでの学会の発展は、歴代の理事をはじめとする多くの会員の皆様のご尽力の賜物であり、深く感謝申し上げます。
デジタル技術が日進月歩で進化する現代において、福祉・介護の分野もまた、これらの技術を活用することで、より質の高い支援を提供することが可能となりつつあります。一方で、技術の進展に伴う倫理的・法的な課題や、福祉現場におけるデジタル技術導入の障壁も顕在化しています。本学会は、こうした課題に取り組み、福祉・介護分野の現場と研究、そして技術革新をつなぐ重要な役割を担っています。
私自身、長年にわたり教育・研究機関において福祉と情報の融合について研究と実践を重ねてまいりました。その経験を活かし、本学会がさらに進化し、福祉・介護分野の未来を切り拓く存在となれるよう努めてまいります。また、会員の皆様の知見や現場での実践を学びながら、多様な視点を融合させ、学会として新たな価値を創造していく所存です。
今後は、会員相互交流を重視した研究会活動を活発化させ、研究大会ではシンポジウムに加えて研究会報告も重視していきたいと考えております。
皆様の温かいご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、共に福祉・介護分野の未来を切り拓いていけることを心より期待しております。
2024年12月 日本福祉介護情報学会代表理事 村井 祐一